贈り物として、自分自身を“大人”として演出するものとして、知っておきたい“粋”な一品。今回は、角館伝四郎の「茶筒」を紹介する。
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角館伝四郎の「素筒」は、約200年前から続く樺細工の技法を受け継ぐ伝統工芸品だ。山桜の樹皮と、木材を薄く削った経木とを、円柱の木型に巻いて貼り合わせ、筒状にする。その一本の筒から、ふたと本体を切り出すことで、密閉性が高まり、茶葉を湿気から防いでくれる。
鮮やかな「帯筒」は、海外の希少な木材を使った、個性のある色と模様が特徴。内筒は「素筒」と同じ桜皮で、ふたと本体の隙間から「帯」のようにモダンな表情をのぞかせる。
日々使う茶筒に自分好みのデザインを見つけて、お茶の時間をさらに楽しみたい。
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※週刊朝日 2016年5月6-13日号