「この曲、聞いたことあるな。何だっけ?ああ~ここまで出てるのに思い出せない!」
大のローリング・ストーンズ好きの友人に、一曲目の「サティスファクション」を聴かせたら、そういってもだえ苦しんでいたので笑ってしまった。
あの「だっだ~だららら~ららった~♪」のイントロがないうえに、ミルト・ジャクソンとピーターソンの息もつかせぬアドリブの応酬が始まるものだから、いかにストーンズ・フリークの彼であっても意外に思い出せないものである。
さて、毎度毎度、紹介するCDとまったく関係ない話をして終わることも多い「ジャズとよい音の関係」のコーナー。今回も似たようなパターンで申し訳ない。
問題は、このジャケット写真。コンセントボックスに電源プラグが刺さっていて、コード部分に「レイ・ブラウン」「ルイ・ヘイズ」「オスカー・ピーターソン」「ミルト・ジャクソン」と、参加メンバー4人の名前が描かれている。
皆さんのオーディオ機器の電源プラグは、こんなふうに刺さっているだろうか?「ミルト・ジャクソン」だけ抜けかかっていて危険である。漏電すると火事になるかもしれないので、きちんと奥まで刺し込みましょう。
そして、もし万が一、オーディオ機器の電源をとってるコンセントに、「二又」または「三又」に分配するコンセントが刺さっていたら、いったんそれを外して、オーディオの電源を壁コンセントに直接刺し込んでみてほしい。きっと「こんなことで音がよくなるとは!?」といって、驚かれるにちがいない。
モコモコくもりがちだった再生音がクリアに粒立ち、シンバルもシャーンとよく伸びる。ミルト・ジャクソンのビブラフォンが、文字通り「うねる」ようになったら上出来だ。
通常なら「CDプレーヤー」と「アンプ」の2つ。ミニコンポやラジカセならコンセントは1つで済むはずだ。
パソコンやホームシアターなど、周辺機器の多い環境だと、コンセントまわりが蛸足配線でぐちゃぐちゃになっていることも多いので、一時的にでもいいから試しにやってみてほしい。いかに機器のパフォーマンスが落ちていたかを体感できるはずだ。
ここからエスカレートして、コンセントを海外製の高級品に交換したり、何万円もするジュラルミン削り出しのコンセントカバーに交換したり、電源をクリーンにする装置を入れたり、あげくのはてには「マイ電柱」とかいって、電信柱まで立てたりするマニアもいるが、通常(?)そこまでする必要はない。
わたしもコンセントを交換したこともあったが、現在はすべてノーマルの市販品に戻している。ノーマル品はなによりも再生音が素直なのである。
【収録曲一覧】
1. SATISFACTION
2. DREAM OF YOU
3. SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
4. A TIME FOR LOVE
5. REUNION BLUES
6. WHEN I FALL IN LOVE
7. RED TOP