伸びやかな妻の歌声に夫のハーモニーが優しく調和して響く。客席からは自然に手拍子が。「てんとう虫のサンバ」「白いギター」などのヒット曲で愛され続けるチェリッシュ。今も年に100本ほどのステージをこなす、ベテラン夫婦デュオの松崎好孝さん、悦子さんの素顔に迫った。
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夫:レコードデビューが1971年、結婚したのが77年。出会ったのはもっと前だから、かれこれ47年、ずっと一緒にいるんですよ。
妻:考えてみると、すごいご縁よね(笑)。
夫:こないだも、タクシーに乗ったら運転手さんが彼女に気が付いて、「あれ?チェリッシュの? 変わらないねえ! 夫婦、仲いいんだね」なんて言われて。でも、その人も奥さんには感謝してるんだ、なんて言うんですよ。ずっと自分の親の面倒見てくれてね、なんて。そっちこそ夫婦仲いいじゃないの、と(笑)。
妻:ほんのワンメーターの距離だったのに、いろいろお話ししたわよね。
夫:その運転手さんとは、最後に「出会って結婚して長年連れ添って。夫婦の縁っていうのは不思議なもんですね」って言い合って別れたんだけど、ほんとにそう思いますね。
妻:夫婦でずっと歌ってますけど、愛の歌だからって、じっと見つめ合って甘い雰囲気で、っていうの、私、嫌いなんです。だって気持ち悪いじゃないですか、そんなの。