性同一性障害で悩む女性、世界王者に挑むボクサーなど、困難を乗り越えて進むタフな役が多いヒラリー・スワンクさん。新作「サヨナラの代わりに」では、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者を演じている。
「リサーチとして話を伺った患者さんは皆、品位を持って生きていらっしゃいました。私ももし難病で末期症状になったら、前向きに生きたいと思います」
ゆっくりと一語一語、選ぶように語る。表情は自信に満ち、役柄のイメージそのものだ。
「映画の役のような強さを、自分も持っていると思います。弛(たゆ)まぬ努力が大切と信じ、公園で本を読んだり、休日にどこか遊びに行ったりといった“一休み”は、時間の無駄に思えてできませんでした」
今回で2度目の来日。歌舞伎を鑑賞して感銘を受けたそうだが、他に日本で体験したいことは?
「日本といえば世界一の食文化の国。食べたいものが多すぎて……。何かおすすめはありませんか?」
弛まぬ努力で、日本文化も修得中だった!?
※週刊朝日 2015年11月13日号