抜群の知名度に、キャリア形成の経験・知識が加わった。こんな存在を、今の自民党が放っておくわけがない。国民会議の議員に抜擢された裏事情について、党関係者はこう話す。

「安倍政権は『女性活躍』を提唱しながら、閣僚にふさわしい女性が乏しく、女性議員そのものの数も少ない。来夏の参院選の女性候補の目玉として、家庭と仕事を両立している菊池桃子さんは名実ともに最適な人材なんです」

 元アイドルといえば、三原じゅん子参院議員の鋭い眼光が目に浮かぶ。芸能評論家の三杉武氏が言う。

「菊池はハングリー精神にあふれるタイプでなく、自然体で癒やし系。気取らないせいか、男性はもちろん、女性ファンも多い。おっとりしているように見えるが、芯は強く、自分の言葉で話ができる。三原以上に政治家向きかもしれません」

 転身はあるのか。先の芸能プロ関係者はこう話す。

「子どもとの時間を大切にしているから、簡単な話ではない。生真面目な性格なので、政治家転身の話が持ち込まれたら、いろいろと翻弄されそうで心配です」

 まずは国民会議での“活躍”を見守ろう。

(本誌・藤村かおり、牧野めぐみ、松岡かすみ、西岡千史/今西憲之、黒田朔、桐島瞬)

週刊朝日 2015年11月13日号