松本:超カタカナ英語。

林:それでますます好きになっちゃいましたよ(笑)。カタカナ英語で買っちゃったんですね。このあいだエンジン01(文化人のボランティア団体)の塾で松本さんが「どうやったらお金持ちになれるか」というお話をなさったときに、「お金持ちはお金持ちとしかつき合わない」とおっしゃってましたけど、あれは深い言葉ですよね。

松本:運って大切だと思うんです。運って寂しがり屋で、運は寄り添うという……。

林:運は寄り添う!

松本:僕がつくった言葉なんですけど、運は運と一緒にいたがるんですよ。運のありそうな人とそっと仲良くしているほうがいいと思うんです。

林:松本さんは仲良し誰なんですか。運がよさそうで寄り添う人。

松本:おとなしい人が多いですね。あと、怒らない人。ぼくと長いつき合いの奴って、怒らない奴ばっかりなんです。このあいだ、中学からの親友となかなか連絡がつかなくて、2週間ぐらいしてようやく電話かかってきて、「留置場から出てきた」って。

林:えっ、留置場から?

松本:「悪い。ずっと留置場だったんだ。電話あったのわかんなくて」って。そのあと仲間の集まりがあって、そいつ、みんなに「何やってるんだ、おまえ」ってボコボコに言われてるんですよ。留置場から出たということは無罪なんですが、「罪人だ」みたいなことを言われて、それでも彼は怒らない。

林:ふーん。

松本:僕は友達の幅がすごく広いんです。いろんな人とつき合えるんですよ。

週刊朝日  2015年5月22日号より抜粋

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