ジャズ喫茶名盤にはちょっと変わった特徴がある。それは「かけやすい」ということ。当たり前のようだが、これがけっこう難しい。どんな名盤でも「あ、またかかった」じゃまずいのだ。だから、キース・ジャレットの『ケルン・コンサート』(ECM)やら、マル・ウォルドロンの『レフト・アローン』(Bethlehem)なんぞは、内容的に問題が無くともあんまり按配が良くないのである。

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