『アナと雪の女王』でも描かれ、なかば定説として定着する“姉は損”というイメージ。ドラマ評論家の成馬零一氏は、今季ドラマを例に姉役を演じた役者も損だという。
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今年ヒットしたディズニーのアニメ映画『アナと雪の女王』ではないが、姉妹というものは、他人には理解しがたい複雑な関係のようだ。
フジテレビ系木曜夜10時『ディア・シスター』は、真面目な姉・深沢葉月(松下奈緒)と、自由奔放な妹・美咲(石原さとみ)という、正反対の性格の姉妹を描いたドラマ。
区役所に勤める葉月は、同僚の吉村達也(平岡祐太)と結婚寸前だったが、音信不通だった美咲が突然戻り、達也との浮気未遂が原因で破談となる。じつは達也は別の女性と浮気をしていて、美咲は姉と別れさせるためにわざと誘惑したのだ。その後、葉月はトラブルメーカーの美咲に翻弄されながらも共同生活をスタート。そこに葉月が片想いをしていた高校の元・担任の櫻庭宗一郎(田辺誠一)が現れる。しかし、美咲は宗一郎の子どもを妊娠していて……。
本作の魅力は何と言っても美咲を演じる石原さとみ。今までは真面目な美女役が多かったが、今年放送された『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)で、主人公を翻弄する天然系小悪魔のエロティックな人妻・紗絵子を演じ、新境地を開拓した。
『ディア・シスター』もそのイメージを引き継いでおり、基本的にはエロい石原さとみをひたすら堪能するドラマである。