佐々木真奈美(ささき・まなみ)1987年6月5日生まれ。北海道出身。2010年に早稲田大学第一文学部を卒業後、山形テレビに入社。13年、フリーに転身し、現在は「TBSニュースバード」のキャスターとして活躍中(撮影/写真部・工藤隆太郎)
佐々木真奈美(ささき・まなみ)
1987年6月5日生まれ。北海道出身。2010年に早稲田大学第一文学部を卒業後、山形テレビに入社。13年、フリーに転身し、現在は「TBSニュースバード」のキャスターとして活躍中(撮影/写真部・工藤隆太郎)
TBSから唯一、ランクインした8位の枡田絵理奈アナ (c)朝日新聞社 @@写禁
TBSから唯一、ランクインした8位の枡田絵理奈アナ (c)朝日新聞社 @@写禁

 男性目線だけでなく、本当に好感が持たれていて、女性にも支持されているアナウンサーは誰なのか。本誌は40代以上の女性計500人にアンケートを実施。断トツ1位に水卜麻美アナ(日本テレビ)が選ばれた。そのランキング結果を、現役で活躍するフリーアナウンサー佐々木真奈美が「プロの視点」で分析した。

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 小学2年生でアナウンサーを志してから、テレビでキラキラしたアナウンサーを見るのが大好きで、友達と遊ぶよりもテレビにかじりついていました。ずっとキレイでかっこいいアナウンサーに憧れていて、学校でいやなことがあっても、テレビで笑顔に触れると忘れられるくらい夢中でした。高校では放送部、大学ではアナウンス研究会に入って、私自身がアナウンサーになってからも、「アナウンサー愛」は止まりませんでした。新人からベテランまで、各局アナのブログはくまなくチェックして、アナウンサー関連書籍はすべて買っています。アナウンサー仲間との食事会では、常に情報のアップデートを欠かしません。週刊誌のアナウンサー特集などを読むと、いつも「私のほうが知っているのに」と思っていました(笑)。私の職業はアナウンサーですが、趣味もアナウンサーなんです!

 そんな「アナウンサーマニア」の私の目で、今回のランキングを見ると、ふむふむ、皆さん、さすがに見る目があるなと(笑)。男性週刊誌とは、少し違った結果が出ていますね。

 1位の水卜麻美アナ(日本テレビ)は、アイドルアナとは一線を画すタイプで、主婦層からの印象も良いですし、断トツだったのもうなずけます。ひとつ、忘れられない出来事があります。私は水卜アナと某キー局のアナウンスセミナーで一緒だったんですが、ある日、セミナーの友達と一緒にお茶をしたんです。エントリーシートに「似ている芸能人」という項目があって、その話題で盛り上がったので、水卜アナにも「ミトちゃんは誰を書いたの?」と聞くと「私?柳原可奈子って書いたの」って答えたんです。衝撃でしたね。アナウンサー志望のコはいろいろと計算して「人生で2、3回は似てると言われた美人すぎない女優」などを書くことが多いんですが、水卜アナは「だって家族に似てるって言われるんだもん。ひどいでしょ~」と笑いながら、お笑い芸人さんの名前を書けてしまう。そのナチュラルな感じが、今テレビに映る姿そのままだったんです。私は「このコは絶対に内定が出る。そして、このキャラは当たる」と思っていましたが、見事に予想が的中しました(笑)。

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