実業家として活躍するホリエモンこと堀江貴文氏が、世の中で話題になったニュースをピックアップする。

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 今回から連載がリニューアルし、毎週私が気になった世の中のニュースや私的なニュースも織り交ぜて記事を書いていきたいと思っている。

アマゾンが決済サービス「Local Register」を発表

 ITの話題といえば、アマゾンが決済サービス「Local Register」を発表している。これはスクエアという会社が始めた、スマートフォンに装着するクレジットカードリーダーを使ったリアル店舗での格安手数料の決済サービスだ。

 アマゾンはその膨大なクレジットカード利用実績のお陰でクレジットカード会社との強気の交渉ができるため、先行する各社に対して1%の割引をすることに成功して市場に殴りこみをかけてきた。というより卸売から小売まで物流の全ての部分で存在感を持ちつつあるアマゾンが、ついに小売の決済の部分までカバーするようになったというべきだろう。とはいえ、まだまだ全体に対するアマゾンのシェアは高くはないのでもっと成長すると思われる。

■ITセレブ、氷水を被る

 Ice Bucket Challengeという活動をご存じだろうか?

 ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病にかかった人たちを支援するチャリティーのために、指名された人が24時間以内に氷水を被ってSNSで動画を公開するか100米ドルを寄付するという試みだ。

 面白いことに最近フェイスブックのマーク・ザッカーバーグなどのITセレブたちが始めたばかりだと思っていたら、日本でも数カ月前に水商売系の人たちを中心に広がっていたみたい。

■日本ワインを新たなクールジャパンに!?

 というニュースがあったが、そんなことをしている場合なのか?

 私は先日、知人の飲食店経営のダイヤモンドダイニングの社長と共に、彼の出身地である高知のよさこい祭りに参加してきた。

 今年のダイヤモンドダイニングよさこいチームはハイブリッドYOSAKOIをテーマにきゃりーぱみゅぱみゅなどを手がけるデザイナーの増田セバスチャン氏が総合デザインを担当。そして、きゃりーぱみゅぱみゅのライブでバックダンサーを務めていたTEMPURA KIDZが先頭で踊るという、まさに世界で今一番イケてるといわれているクールジャパンを代表しているというようなメンバーが集結したのだ。日本人にすら、あまり知られていない国産ワインの売り込みのための努力よりも、ドメスティックだけで数十万人を集める伝統的なコンテンツを、もっと世界に売り込む努力をすべきだと思う。

■堀江貴文サロン始動

 堀江貴文サロンが本格的に動き出した。8月9日には100人規模のバーベキュー交流会を開催した。教育から畜産、医療やエンタメ、ゲームビジネスに至るまで様々な分科会がフェイスブックグループで、日々リアルタイムに議論が交わされ、実際に事業化されつつあるものも出てきている。私が日々言っているスピード感や、アイデアよりもその実践が大事という精神が伝わっているのだろう。

週刊朝日  2014年9月5日号