安藤美姫(あんどう・みき)1987年、愛知県生まれ。中京大学卒業。9歳で本格的にスケートを始める。中学3年で出場した2002年ジュニアグランプリ・ファイナルで女子公式競技では史上初となる4回転サルコウに成功した。06年トリノ五輪15位。10年バンクーバー五輪5位。07、11年の世界選手権で優勝。13年12月に現役を引退。アイスショー、テレビ出演など、多方面で活躍し、社会支援活動にも取り組んでいる(撮影/写真部・植田真紗美)
安藤美姫(あんどう・みき)
1987年、愛知県生まれ。中京大学卒業。9歳で本格的にスケートを始める。中学3年で出場した2002年ジュニアグランプリ・ファイナルで女子公式競技では史上初となる4回転サルコウに成功した。06年トリノ五輪15位。10年バンクーバー五輪5位。07、11年の世界選手権で優勝。13年12月に現役を引退。アイスショー、テレビ出演など、多方面で活躍し、社会支援活動にも取り組んでいる(撮影/写真部・植田真紗美)

 2013年12月に現役を引退したアイススケーターの安藤美姫さん。作家・林真理子さんと「週刊朝日」誌上で対談した。

*  *  *

林:はじめまして。安藤さん、「週刊朝日」なんてお読みになることありますか?

安藤:いえ、週刊誌は10代のころからいろいろあって。「週刊朝日」でも……。

林:あ、ごめんなさい。私が謝ることじゃないんだけど(笑)。スターの宿命ですが、ほかにもヒドい雑誌がイロイロと……。

安藤:出版の世界のことはぜんぜんわからないので、どういう雑誌に何が書いてあるのか、今勉強中です(笑)。

林:最近、バラエティー番組でよくお姿を拝見しますが、「あのミキティが下界におりてきた」という感じですよ。芸人さんにイジられてもニコニコしていて、なんて性格のいいお嬢さんなんでしょうと思って見ていますが、イヤな思いをすることはありませんか?

安藤:バラエティーでも、スケーターとして扱ってくださる番組を自分で選んでいるんです。皆さん、スケーターとしての私を尊敬してくださるので、イヤな思いをしたことはないんです。

林:でも、慣れないと緊張なさるでしょ?

安藤:いえ、大丈夫です。私、正直、芸能界のことはわからないので失礼も多いと思うんですが、そのぶん緊張もしないんです。

林:ところで、「ミキティ」って安藤優子さんが名付け親なんですって? いつの間にか週刊誌の見出しにも「ミキティ」って載るようになりましたけど。

安藤:まだ15、16歳のとき、安藤優子さんとお仕事をさせていただいて、「ふだんなんて呼ばれてるの?」って聞かれて、「ミキちゃんとかミキです」と言ったら、「じゃあミキティにしよう」となったんです。私の友達は絶対に呼びません。

林:世間的な愛称なんですね。どうですか。「ミキティ」って呼ばれるのは。

安藤:好きじゃないです。

林:あー、ごめんなさ~い。

安藤:いえいえ(笑)。

週刊朝日 2014年8月15日号より抜粋