(※イメージ)
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 この世界に入っていなかったら。舞台なんて一本も観ないまま、人生を終えていたかもしれないと思う。今回、蜷川幸雄さん演出のシェイクスピア作品「ロミオとジュリエット」に挑む菅田将暉さんだ。

 この世界に入っていなかったら。大して悩みのない自分に不満を抱いたまま、表面的には幸福な10代を送っていただろうと思う。

「大阪で生まれ育ったので、生のライブで観たことがあるのは、吉本新喜劇ぐらい。家族のことも学生生活も大好きだったし、部活も充実してて、結構、健全な青春時代を送っていたんですよ。そのせいか、10代の頃は、“悩みがない”ってことが鬱屈につながっていたのかも(苦笑)。それが俳優になってみると、自分のことじゃなく、役のことや作品のことで悩むことが多くなって。いい大人が必死でもがいていることも含めて、“こういう悩みもあるんだ、面白いな”と感じたのが、俳優を続けたいと思うきっかけになりました」

 俳優デビューは5年前。「仮面ライダーW」に、シリーズ最年少で主演した。演じることは“壮大なウソ”とわかってはいるけれど、仮面ライダーを演じているときは、「これは子供たちにとっての日常なんだ」と自分に言い聞かせていたという。

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