プロゴルファーの丸山茂樹氏は、オバマ米大統領からホワイトハウスに招待されたという。
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いやぁ、行ってきましたよ。どこへ? そりゃあ、ホワイトハウスですよ。
6月23日から2泊4日の弾丸ツアーでアメリカ合衆国の首都・ワシントンDCを訪れました。
昨年10月にオハイオ州であった米国選抜と世界選抜(欧州を除く)の団体対抗戦「プレジデンツ杯」に参加したメンバーが、バラク・オバマ大統領からホワイトハウスに招待されたんです。僕は世界選抜に副主将(プレーはしない)として加わっていたんです。
隔年開催の大会ですけど、毎回こうして招待されるわけじゃないんです。プレジデンツ杯の名前通り、開催国の大統領、首相が名誉会長を務めるんですけど、今回はオバマ大統領が大会中に現地を訪問できなかったからでしょうね。
5月上旬に招待状が届いたんですけど、正直なところ出席するかどうか迷ったんです。その後のスケジュールからして弾丸ツアーにならざるを得なくて、体がつらいかなあ、と。でもいろんな人に相談してみたら、「生涯の思い出になるよ」「あとあと、いろんなところで話ができるよ」って勧められまして。結局、行くことにしたんです。
指定されたホテルで待っていると、シャトルバスがやってきて、ホワイトハウスの敷地内に入っていくわけです。
最初に通された部屋で世界選抜と米国選抜のメンバーが集まって、お酒を飲みながら、いろいろ話をしてたんです。カクテルパーティーってやつですね。それからビュッフェスタイルの食事が始まって。そうするうちにオバマ大統領が登場したんです。
大統領は最初に軽くスピーチをして、メンバーそれぞれとファミリー写真に納まってくれました。僕は妻を連れていってましたので、夫婦と大統領3人で撮りました。これはもう、一生の記念ですよね。
撮影のときにほんの少し、大統領と話しました。「わざわざ日本から来てくれてありがとうね」なんて言ってくれました。基本的にみんな余計なことはしゃべってなかった。いっぱいしゃべっていたのはタイガー・ウッズぐらいですね。
大統領が現れる前に、我々はいくつか注意事項を聞かされました。「大統領にサインをねだらない」「大統領にモノを渡さない」「ケータイで大統領の写真を撮らない」なんて内容でしたね。しません、しません。
撮影が終わったら大統領と米PGAツアーの会長がスピーチをして、「サンキュー」で終わり。あっけないと言えば、あっけなかったですけどね。
米国選抜の選手たちが非常に感動してましたね。ホワイトハウスに招かれるってのは、彼らアメリカ人にとっては、とてつもなく重いことなんですね。それを垣間見られて、行ってよかったと思いましたよね。久々にじっくりタイガーと話せましたしね。
※週刊朝日 2014年7月18日号