第三極を引っ張る党首たちには、いったいどれぐらいの資金力があるのだろう。日本未来の党、日本維新の会、みんなの党、新党大地の主要4党を対象に、比較してみた。
11月30日に公表された政治資金収支報告書によると、最多は大地の鈴木宗男代表。本人が代表を務める政治団体が1億1701万円を集金し、文字どおりけた違いの実力をみせた。
最少は嘉田由紀子滋賀県知事(62)で662万円。「政治にはお金をかけない主義」(周辺)といい、民主、自民に次ぐ第3党を率いる党首としては非常に少ない。
ただし、嘉田氏の後ろには、2億5867万円と抜群の集金力を誇る小沢一郎氏が控えているため、党全体としてみれば、資金面での不安は少ないようだ。
企業・団体献金の禁止を掲げているみんなの渡辺喜美氏(60)は、1616万円だった。
維新の石原慎太郎氏(80)は8906万円だが、「双頭の鷲」である橋下徹氏(43)は1億1197万円で、合わせると大地の鈴木氏を上回る。
ちなみに、民主党代表の野田佳彦首相(55)は4567万円で、自民党の安倍晋三総裁(58)は1億9266万円だった。
※週刊朝日 2012年12月14日号