平野:へえ~~~。
和田:それで「責任持たなくてもいいから」って言って紹介してもらったんですよ。TBSの地下のしゃぶしゃぶの店で飯を食った。そしたら料理を運んできた仲居さんに、この人、「この付けるタレ、何でできてるの?」って聞いたんだ。で、この人は料理ができる人だ、この人の料理はうまそうだなと思ったんですよ。
平野:すごいじゃん、和田さん。よく見抜いたね。
和田:その聞き方がプロっぽかったからね。
平野:私は和田さんがね、いろんなこと知ってて、「まあ、何て学のある人だろう」と思ったの。私インテリが好きだから。うちのお父さん(フランス文学者・平野威馬雄さん)とそっくりだって思った。で、出会って1週間で結婚した。
和田:いつも1週間って言うけど、ちょっと大げさだと思うんだよ。もうちょっとたってたよ。
平野:じゃ、10日くらい?(笑)。だって和田さんさ、最初のご飯のときTBSで私のこと待っていて、そのとき通りかかった黒柳(徹子)さんに「これから嫁になるかもしれない人が来るんだ」って言ったって。
和田:それは、黒柳さんのつくり話。
平野:そうなの?
和田:黒柳さんと会ったことは確かなんだ。「何してんの?」って言うから、「ちょっとデートがある」とは言ったと思う。でもそこからはあの人の幻想というか。
※週刊朝日 2014年4月18日号