消費増税、原発推進の安倍政権に対し、「増税反対」「脱原発」を自由奔放に訴えるなど"家庭内野党"としてその存在を知られる首相夫人の安倍昭恵さん(51)。夫との家庭内論争の真相は? 政権のご意見番、田原総一朗氏がズバリと切り込んだ。
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田原:今日は、昭恵さんが経営する居酒屋「UZU」でお話をうかがっているんですが、店名はどういう意味なんですか。
安倍:日本神話の女神、アメノウズメノミコトです。
田原:ああ、アマテラスが天の岩戸に隠れちゃったときに、舞を踊ってワイワイやって、岩戸から出てこさせたという女神様ですか。
安倍:そうですね。楽しいことをして、世の中の岩戸を開いていきたいという思いで名づけました。
田原:お店をやることに、安部首相は反対した?
安倍:反対はされませんでした。「えーっ」という感じではあったと思いますが、もう、しょうがないと。
田原:びっくりした?
安倍:最初の段階で言ったら反対されると思ったので、ある程度、段取りが進んだ後で打ち明けたんですけどね。私がお酒好きなので、お店では飲まないということと、1年やって赤字だったらやめる、という二つの条件で、2012年の10月にお店をオープンしたんです。
田原:お店の準備は大変じゃなかったですか。
安倍:この建物は12年の5月に競売で買ったんです。元あった印刷会社は夜逃げ同然で出ていったらしくて、たばこの吸い殻とか布団とかが散乱していて。
田原:苦労してやっとお店を始めたら、12月にはご主人が首相になった。
安倍:結局、お店に出られたのは1カ月半くらいの間だけでした。12年に結婚25周年で50歳になって、これからは少し、私自身の人生をと思っていたので、正直、「え?」という思いはありました。
田原:12年の総裁選立候補には反対したんですか?
安倍:健康面を考えても、もう少し時間をおいてもいいかな、とは思いましたが、反対はしていません。