家電量販店のテレビに映し出された安倍首相 (c)朝日新聞社 @@写禁
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 来年4月の消費税増税前に駆け込み需要が想定されるテレビやエアコン、冷蔵庫などの大型家電。どの時期に購入するのがベストなのか。ファイナンシャルプランナー(FP)で税理士の西原憲一氏はこう指摘する。

「家電はもともと価格変動の激しい商品です。反動による来年4月以降の価格下落は十分に考えられるので、いま慌てて購入しなくてもいいでしょう。特に値崩れしやすいテレビやパソコンは、慎重に見ていくことが必要です」

 ただし、省エネ性能に優れたエアコンや洗濯機などは「買い」だという。

「家庭向けの電気料金は東京電力管内で昨年9月から約8%、関西電力管内でも今年5月から約10%上がっています。家計に与える影響も少なくない。家族の人数が多く、エアコンや洗濯機、冷蔵庫の買い替えを考えている人は、いますぐ購入というのも有効です」

 売る側の本音はどうなのか。首都圏のある量販店店長に話を聞いた。

「増税となる来年4月以降に製品が売れなくなることは覚悟しています。ただし、各社ギリギリの状態でやっているので、大幅な値下げができるのかというと、なかなか難しい。値下げはほんの一部の製品で、大半は増税直前よりも高くなるのではないか」

週刊朝日 2013年10月25日号