平成の民放ドラマでトップの視聴率をたたき出し、最終回を終えた「半沢直樹」(TBS系)。主人公を演じた俳優の堺雅人の次回作に、すでに期待の声が集まっている。ドラマウォッチャーたちに大人が見るべき10月期のおすすめ作品を聞いてみた。

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A(週刊誌芸能担当):10月期の話題の筆頭は何をおいても「リーガルハイ」(初回放送は9日、フジテレビ系・水曜夜10時~)でしょう。平成のドラマ最高視聴率男、堺雅人の「半沢直樹」後の演技に注目が集まります。

B(月刊テレビ誌記者):2012年の最初のシリーズは最高視聴率が14.5%で、今年4月に放送されたスペシャルドラマも視聴率13.5%とまずまず。熱狂的な固定ファンはいるけど、「半沢」の影響で見始めるファンをどれだけとりこめるのか。

C(週刊テレビ誌記者):半沢直樹は、汚い手は使うけどまっとうな人物。一方、「リーガルハイ」の主人公・古美門(こみかど)研介はとても漫画的な、いろんな意味で規格外の変人。堺に半沢を重ねる視聴者は驚くか、あきれるか。

B:堺は同じことを繰り返すのを嫌う役者だから、そんな視聴者をいい意味で裏切ることに喜びを感じていそうだね。すでにできあがっている古美門像をどう壊してくるのかも見どころのひとつだと思う。

D(女性週刊誌記者):前作では最終回に近づくにつれ、堺の長ぜりふに磨きがかかって、視聴者を虜にしていった。今回もそのへんに期待したい。

A:「半沢」後のプレッシャーをはねのけ、視聴者を獲得できれば、堺の人気は不動のものになるだろうね。近い将来、大河ドラマの主役をやって、名実ともに日本を代表する国民的俳優と呼ばれる日も近そうだね。

B:1話目のゲストは小雪。保険金目当てで交際相手を毒殺した疑いのある女性で、古美門は彼女の弁護を担当することになる。小雪がどれだけ底意地の悪い女に仕上げてくるのか楽しみ。

C:いま社会をにぎわせている生々しい話題やタブーに切り込んでいく姿勢は「リーガルハイ」の最大の魅力といってもいい。新シリーズも期待でさそう。前作では、実在の売れっ子を思わせる音楽プロデューサーをおちょくった回とか、よくやるなあって話題になったもんね。

週刊朝日  2013年10月11日号