「愛子さま『小学6年生のグッチ』」。こんなタイトルで「女性セブン」(9月19日号)が皇太子ご一家の那須でのご静養の様子を写真つきで報じたのは今月初めのことだ。同誌によると、ご一家は8月30日、御用邸近くにある「那須どうぶつ王国」を訪問。その際、ポロシャツにパンツ姿の愛子さまが腕にかけていたバッグが、約4万円の、グッチの子ども向けのものだった。
「よく似たバッグを、OLが通勤に使っているのを見かけます。皇族であることから考えれば、値段は極めて高額とは言えず、皇太子ご一家が、大変なぜいたくをしている、とまでは言えないでしょう。ただ、愛子さまは、まだ子どもです。なおかつ、天皇、皇后両陛下が、元が税金であることを常に気にかけ、国産のものを身に着けてきたことと比較すると、目を見張る『事件』でした」(宮内庁関係者)
実は、過去の写真をさかのぼり、所持品を詳細に調べると、現在の女性皇族には、国内ブランド愛用派と、海外ブランド愛用派の、二つの「派閥」があるようだ。
「皇族はそれぞれ好みやお考えを反映させ、ご自身で所持品を選ばれる」(同)という前提から考えると、たかがバッグ、されどバッグ。それぞれが思い描く皇室像を反映しているようだ。
まず、国内ブランドを愛用しているのが、天皇、皇后両陛下だ。秋篠宮家も、基本的にこの姿勢を踏襲している。
「公式の場でお使いになることで、すぐれた日本製品を世界に知ってもらいたいというお考えがあります。元々は税金だというお気持ちも常にあり、修理をして大切に長くお使いになる。ただし、商業主義に巻き込まれないように、どこのものかは簡単にわからない配慮もされています」(同)
一方、海外ブランド愛用派の代表は、「愛子さまグッチ」でわかるように雅子さまだ。
ご自身も過去に40万円程度するシャネルのバッグや、フェラガモ、フェンディ、グッチ、ジバンシィ、クリスチャン・ディオール(それぞれ十数万円程度)などのバッグを、公務や静養に向かう際にお持ちになっていた。最近では、8月に宮城県の被災地をお見舞いした際に、おつきの女官がエルメスのバーキン(80万円以上)によく似たバッグを持っている様子が目撃されている。
ただし、高級品ばかりを使っているわけではない。愛子さまの学習院初等科の遠足では、他のママ友になじむ2万円程度のロンシャンのナイロンバッグを使っていたこともあった。つまり、気に入ったものなら、国産か、海外ブランドかは問わないということだろう。シャネルのバッグについては、1995年と2007年の公務でお持ちになっており、「いいものを大切に使う」という点では、皇后さまと同じだ。
※週刊朝日 2013年10月4日号