被害妄想が強く、助言にも逆ギレ……女性としての生きづらさに戸惑い、殻に閉じこもる“こじらせ女子”が増えている。本誌では全国500人の男女を対象に、そんな身の回りにいる“こじらせ女子”に関するアンケートを実施。その生態を徹底検証した。

 こじらせ女子と、そうではない人とでは、悩んだり、こだわったりするポイントに多かれ少なかれズレがある。それゆえ彼女たちが傷つき、憤るきっかけが見えにくいのも、両者のあいだに摩擦を生む原因となっている。アンケート結果を見ても、

「些細なことを注意されただけで数日間も仕事を休む」(60代男性)

「気を使って口にした社交辞令が逆鱗(げきりん)に触れたようで、逆ギレされた」(40代男性)

「褒めたつもりだったのに、私の意図とは逆の意味にとらえられてしまい、友人関係にヒビが入った」(30代女性)

「自虐的なことを言うのに、人に欠点を指摘されると機嫌が悪くなり、攻撃的になる」(60代女性)

 などのように、知らず知らずのうちに“地雷”を踏んでしまい、トラブルに発展することも少なくないことがわかる。

『くすぶれ!モテない系』などの著書があり、こじらせ女子を自認する作家、能町みね子氏(34)によると、「こじらせている」ことを指摘するのもタブーだという。

「こじらせ女子は、自身が何をどうこじらせているのかについて、嫌になるくらい自己分析しています。それで自分なりの落としどころを見つけているのに、簡単な言葉でレッテルを貼られると、イラッとしてしまいます。『私のこじらせを、全然わかっていないくせに!』と感じるんですね」

※週刊朝日 2013年9月27日号