国内では年々減り続ける秋田犬(いぬ)。そんななか海外では、目下、人気急上昇中だそうで。
三角の立ち耳に、くるりとした巻き尾。日本犬の犬種の一つ、秋田犬の特徴だ。「忠犬ハチ公」で広く知られる秋田犬だが、国内では頭数の減少が進んでいる。秋田犬保存会東京都支部長の川北晃右さんが、こう憂う。
「保存会に純血種として登録されている頭数は、昭和40年代には4万頭を超えていましたが、最近では2千頭台にまで減りました」
そこで8月4日、東京・渋谷駅前のハチ公像前で、秋田犬と触れ合えるイベントを開催。10頭が揃った秋田犬を触ろうと銅像前は人だかりとなったが、その立地からか外国人も集まった。なかには、「AKITA!」と叫ぶ女性も。
「スペインやイタリア、ドイツ、ロシアなど特に欧州で人気が出てきています。広々としたところで育てる飼育環境に適合しているのでしょうね」(川北さん)
忠犬ハチ公を題材にした映画やロシアのプーチン大統領に昨年贈呈されたことでも海外で話題になった秋田犬。生誕90周年のハチ公がこの海外人気を知ったら、“わんダフル”と思うかも!?
※週刊朝日 2013年9月6日号