大リーグか、国内か――。その進路で注目を集めているのが、160キロ右腕、花巻東高(岩手)の大谷翔平投手(18)。ファンとしては間近で活躍する姿が見たいところだが、同校出身で同じくメジャー希望から国内球団に翻意した、あの“先輩”の存在も彼を悩ます一因かもしれない。一部スポーツ紙でポルシェ購入を報じられた西武ライオンズの菊池雄星投手(21)のことだ。
“20年に一人の逸材”とも言われたが、プロ入り3年目を迎えた今季、彼が稼いだ勝ち星はたった4つ。3年間通算でも8勝しかしていない。
なのに、ポルシェ? スポーツ紙のデスクも苦笑する。
「自分の稼ぎで何をしようと勝手ですが、今の彼がポルシェに見合う選手なのか?って話ですよ。周りに注意してやる大人はいないんですかねぇ。かつての西武は高卒選手の育成がうまい球団でしたが、涌井秀幸投手の後に若手が育っていない背景にはそういう部分もあると思います」
さらに、“女性関係”に関する評判も芳しくない。「ユニホーム姿からはわかりませんが、彼は球団に出入りする女性に『おれ、キクチ。わかる?』なんて声をかける、軽いタイプなんです(笑い)。以前は、広告会社の人間から紹介されたモデル風美女に入れあげて、練習が終わるとタクシーで六本木まで行き、彼女を呼んで遊んで、またタクシーで所沢に帰る、なんてことをやって何千万円も使ったと、もっぱらのウワサになっていました」(球界関係者)。
現時点では、大谷がどんな結論を出すのかわからないが、先輩が伸び悩むのは決してメジャーから翻意したためではないことをお忘れなく。
※週刊朝日 2012年12月14日号