100円を落として嘆くキムタクに、お風呂に入っていないキムタク…。リアルかどうかは別として、注目を集める木村拓哉(39)主演のフジテレビ“月9”「PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~」がついにスタートした。

 初回平均視聴率は16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。キムタク主演ドラマ初の初回20%割れで“苦戦”とも報じられたが、

「ウラがプロ野球CSの最終戦だったにしては惨敗せずによかった、というところでしょうね」(テレビ局関係者)

 肝心の内容はというと、キムタクが、身に覚えのない罪で会社をクビになり、なんと自宅マンションが爆発(!)。家も携帯も失い、ホームレスになる――。といっても、いまのところ、そのホームレス生活の実際は、青々とした芝生の上で段ボールをかぶって一夜眠っただけ。

 もっとも、これまでのキムタクドラマでは決して拝めなかった見どころはある。仕事を求めてホストクラブを訪れたキムタクが、店員とこんな会話を交わす。

店員:うちは20代の子でそろえてるんだよね~。
キムタク:あん、28ッス(目元でピース)。
店員:…。
キムタク:…38です。

「常に若々しくカッコよかったキムタクが、年齢を感じさせるセリフを口にしたというのは、ある意味、進歩ですよ」(芸能ライター)

 確かに、キムタクが冷たいビールを見てはのどをゴクリとさせて我慢する姿は共感できる。が、そこには制作現場の経済事情もあるんだとか。先のテレビ局関係者が言う。

「ビールの銘柄や缶飲料が何度も映りこんでいたし、自動販売機の前に立つシーンもやたらと多い。ドラマのスポンサーで、キムタク自身もCMキャラクターを務める飲料メーカーの広告効果は抜群でしょう」

週刊朝日 2012年11月9日号

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