沖縄で生まれ育ち、2005年に女優を目指して単身上京した比嘉愛未は、07年にNHKの連続テレビ小説「どんど晴れ」のヒロインに抜擢され、一気に注目されるようになった。だが、そこに至るまでには、ある「挫折」があった。
「沖縄にいた17、18歳のとき、初めて映画出演の機会をいただいたのですが、2行くらいのセリフがまったく言えなくて固まってしまったんです。その悔しさがあって、『ここで頑張らないと一生後悔する』と思って、東京行きを決めました」
突然の決断に、両親も親族も大反対した。それでも説得を続け、最後は土下座までしたという。
「本気をわかってもらおうと思ったら、それしかできなかった。演技以外での土下座は、その1回だけです(笑い)」
10月からはドラマ「東京全力少女」で、モデルを目指して青森県から上京してきた26歳の女性を演じる。
「年齢が同じで、何の保証もなく東京に出てきた設定も、自分にとても似てるんです。ミステリアスな役ですね。これまで正義感の強い人間を演じることが多かったので、新鮮な気持ちで演じています」
※週刊朝日 2012年10月19日号
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