バスガイドからクラブ歌手、そして、レコードデビューへ。苦労と挫折の末、「舟唄」「雨の慕情」などヒット曲を連発する歌手になった八代亜紀さんが、1994年にマネージャーと結婚したいきさつをこう話す。

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 父が生前、「マネジャーさんと結婚するといいね」と言っていたんです。でも、私は「誰とも結婚しない」と答えていました。ところが、父が亡くなった1年後くらいに、彼が去っていく夢を見て、「大事な人が行ってしまう!」と夜中の3時に電話をかけたんです。すると彼から「大丈夫ですよ。どこへも行きませんから」と言われて、1週間後に「お嫁さんになってあげてもいいよ」と上から目線で言いました (笑)。

週刊朝日 2012年10月19日号

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