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“恋愛モンスター”安田大サーカスのクロちゃんが真実の愛を語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「禁断の恋」。高校生の時のクロちゃんは、今の姿からは想像つかないくらい女の子にまったく興味なかったようだが、ある時、人生で初めて人を「好き」になった瞬間が訪れた。その相手とは、まさかの男の子だった――。
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禁断の恋っていえば、不倫とか、友達の恋人とか、きょうだいとか、いろいろあると思うけど、ボクが最初に思い浮かんだのはやっぱり「男と男」の恋愛だね。
実はボク、高校生ぐらいの時に、女の子よりも男の子と遊んでいるほうが楽しいなって思っていた時期があって、その時、仲の良かった男の子を好きになっちゃったことがあるの。
ギャルが大好きな今のボクからは想像もできないだろうけど、高校生の頃は、アニメや少女漫画ばかりを読んでいたせいで、生身の人間にまったく興味がなかった。だから、恋愛経験だってゼロ。セーラームーンのマーキュリーとかうる星やつらのラムちゃんとかに、ひたすらドキドキしていたような状態だったから、親からもよく心配されていたよ。
つまり、当時のボクは自分の恋愛対象が「女の子」なのか「男の子」なのかさえ、よく分からない時期だったんだ。
その男の子に抱いていた感情も恋愛として「好き」なのか、親友としての「好き」なのか、当時は深く考えないようにしていたけど、今振り返ると、あれは絶対恋愛としての「好き」だった。
こんな話、誰にもしたことないけど、あれは、ボクの初恋だったかもしれないね。
ボクが好きになった男の子は、俳優の瀬戸康史くんみたいな顔立ちで、すこしタレ目で、優しい雰囲気をもってるイケメンだった。
学校ではつねに一緒にいて、お互いプロレスが大好きだったから、休み時間にプロレスごっこみたいなこともよくやってた。放課後だって、いつも一緒に帰っていたよ。
帰り道には、その男の子がお気に入りのうどん屋さんがあって、そのお店でうどんを食べて、帰るのがすごく楽しかったなー。
当時のボクは、うどんってあんまり好きじゃなかったんだ。どちらかといえば嫌いだった。でも、その男の子とできるだけ一緒にいたかったから、我慢して、ずっとうどんを食べていたの。