ロンドンブーツ1号2号の田村淳 (C)朝日新聞社
ロンドンブーツ1号2号の田村淳 (C)朝日新聞社

「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳が21日、都内で行われた「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2020」にゲストとして登場し、芸能活動再開が発表された相方の田村亮について語った。

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 30日に東京・WALL&WALLで開催し、亮の仕事復帰となるコンビでのトークライブ「family」についても言及。

 同所は昨年7月に亮が宮迫博之と謝罪会見を開いた会場で、淳は「あそこでやらないといけない意味があると僕は思っている」と語った。

 チケットは発売から1分もかからず完売。それもそのはず、同所は座席数70と非常に小規模な会場だからだ。

 これだけ注目度が高いイベントならば、1000人単位の会場でもすぐにチケット売り切れは必至。なのに、小さなところでやる。

 その理由を、21日の取材では言葉を濁したが、淳が18日に出演した文化放送「ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNews CLUB」では少し明かしていた。

「本当はたくさんの人の前でやりたかったんですけど、この場所にどうしてもこだわりたかった。(過去と現在を)つなげたかったんです」

 その言葉を聞いた瞬間、僕の頭をよぎったのが「これも、そういうことだったのか…」という思いだった。

 同所は昨年7月、亮と宮迫博之が謝罪会見を行った場所。亮が公の場に出てきた最後の場所からリスタートする。その意味は非常に大きいと自分は考えている。そんな“色”の淳の話を聞いたのは初めてではなかったからだ。

■「吉本からスタートしないと意味がない」

 昨年12月にアップしたYahoo!拙連載の淳へのインタビュー。そして、その後、あらゆる関係者を通じて淳の思いを取材してきたが、そこで聞いていた話の“色”と今回の会場選びの理由が符合した。

 Yahoo!拙連載で僕が淳に話を聞いた際、特に念入りに尋ねたのが復帰の青写真についてだった。

「芸能活動再開を考えた時、亮さんの中に吉本興業への感情的なしこりがあるとも聞きますし、吉本を離れて再出発をするという選択肢はないのですか?」

 話を聞いた昨年11月26日の時点では、復帰はあくまでも仮定の段階だったが、この質問に対する淳の答えはとりわけ熱を帯びたものだった。

「会見をさせてもらえなかったこともあるし、亮の中に吉本への複雑な思いがあることは間違いないです。ただ、復帰するとしたら、絶対に吉本からスタートしないと意味がないと僕は思っています。だから、新しい会社を作って亮を所属させ、そこと吉本が専属エージェント契約を結ぶ。その形を考えました。迷惑をかけたところとの関係を修復し“握手”をしてから再出発する。それが筋だし、そうでないと道は拓けないと考えているんです」

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中西正男

中西正男

芸能記者。1974年、大阪府生まれ。立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当として、故桂米朝さんのインタビューなどお笑いを中心に取材にあたる。取材を通じて若手からベテランまで広く芸人との付き合いがある。2012年に同社を退社し、井上公造氏の事務所「KOZOクリエイターズ」に所属。「上沼・高田のクギズケ!」「す・またん!」(読売テレビ)、「キャッチ!」(中京テレビ)、「旬感LIVE とれたてっ!」(関西テレビ)、「松井愛のすこ~し愛して♡」(MBSラジオ)、「ウラのウラまで浦川です」(ABCラジオ)などに出演中。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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