5位は和田アキ子で15回。和田アキコは平成17(05)年にm-floのボーカリストとして白組からAkiko Wada名義で出場しているので、そちらも合わせると16回となる。ただ、元祖R&Bの女王である和田は、平成27(15)年を最後に出場していない。

 6位はaiko、浜崎あゆみの14回。aikoは平成12(00)年初出場で、20年間のうち7割で出場していることになる。今年も前回に続き2年連続の出場だ。幅広い世代のファンがいることが“国民的番組”に出演できる理由なのだろう。一方、平成の歌姫・浜崎あゆみは、平成25(13)年を最後に紅白から遠ざかっている。

 浜崎と同じくカリスマ的人気を持っていた安室奈美恵は18年に引退。平成22(10)年から昨年まで連続9回出場していた西野カナは、今年2月に無期限活動休止したことから連続出場記録が途絶えた。

 では、紅白から見る「令和の歌姫」には、誰がふさわしいのか。圧倒的な存在感を持つ歌手はいないが、近年で出場回数が増えているのは9位のAKB48とPerfumeが12回、14位のいきものがかりが11回出場している。アイドル部門では現時点ではまだAKB48が一歩リードか。Perfumeといきものがかりは、紅白の新しい“顔”になる可能性もある。

 幅広い層に人気を持つ歌手が選ばれやすい紅白歌合戦は、その時代の世相を映し出す。時代が新しくなれば、歌も変わっていく。まさに「歌は世につれ世は歌につれ」だ。そのなかで、どの曲が後の世代にも歌い継がれる曲になるのだろうか。(AERA dot.編集部)