今年46歳になりました。
ある日のことです。原因はまったくわからないのですが、出先でブラジャーのワイヤーを異様なほど不快に感じ、今すぐにでもトイレに駆け込んではずしてしまいたい衝動にかられました。もちろん何とか我慢しましたが、家に帰ってはずしたときの爽快感・開放感といったら……!
思春期の頃からワイヤーつきブラジャーをつけ始めて約30年。もちろん窮屈だと思ったことはありましたが、ここまで「はずしてしまいたい!」と思ったのは初めてのことでした。
■「45過ぎたら“ラク”を目指してもいいんじゃない?」
そんな話を50代の女性たちにすると「あら、45歳すぎるとそうよ。下着の締めつけが苦痛になってくるのよ。でも無理して締め続けることないわよ。45歳といったら人生の折り返し地点。外に出るときはワイヤーブラをしても、家にいるときならワイヤーなしのブラに変えていいんじゃない? いくら今の40代50代が若いと言っても、それは見た目や気持ちの話。体は確実に衰えているんだから肌着の締めつけから体を開放して、血液の循環を良くしておいた方が絶対いいと思うわよ」と言われ、なるほどと思いました。
さっそく家に帰ってネットで“ワイヤーなしブラ”を検索。とりあえず2枚購入してみました。ワイヤーなしブラを買うのは中学生のとき以来。ティーン用しかないかと思いきや、今は大人用にこんなにもたくさんのワイヤーなしブラがあると知り、驚きました。
数日経って商品が届き、つけてみましたが、なんというラクさ! なんという開放感! と同時に今までどれだけ体を締めつけていたかを痛感しました。
年を取ると、こうした“ちょっとした不快感”にも敏感になるのかもしれません。気づかないうちはいいのです。でも気づいたときにはこうして今までのルーティンも柔軟にシフトチェンジすることの大切さを“ブラ問題”で知った気がします。
■45歳は“老い”を実感するターニングポイント
30代の頃だったでしょうか。40代の女性から「40になると一気に肌のくすみとハリのなさを実感するようになるわよ」と言われました。私は自分の顔や美容にあまり関心のないタイプだったせいか、40になったときはあまり実感しませんでしたが、先日、ものすごく体調の悪かった日のことです。娘に「お母さん、どうしたのその顔色! ドス黒くて別人みたいだよ!」と言われ、驚きました。