■巨人・坂本がみせた総合的な打力の高さ
【そのほかの記録(両リーグ最多のみ)】
●全143試合フルイニング出場 秋山翔吾(西武)
●最多打席 秋山翔吾(西武)678打席
秋山が14年9月6日からの連続試合フルイニング出場を今シーズンも続けた。8月11日には歴代2位だった三宅秀史(阪神、700試合)に並んだ。歴代1位は金本知憲(広島・阪神)の1492試合。ちなみにフルイニングではなかったものの、今シーズン全試合に出場した選手は両リーグ合わせて14人だった。
●最多得点 鈴木誠也(広島)、秋山翔吾(西武)112得点
出塁率だけでなく、本塁まで生還するための足の速さ、チーム全体の打撃力も求められる「得点」。シーズン記録は1950年の小鶴誠(松竹)の143得点。この年、小鶴は51本塁打161打点をたたき出し、チームも908得点で球団別でのシーズン最多得点をマークしている。
●最多犠打 菊池涼介(広島)28犠打
菊池はプロ1年目から8年連続で20犠打を記録し、通算278犠打。守備だけでなく打撃や小技でもチームに貢献できることを証明している。シーズン記録は01年、宮本慎也(ヤクルト)の67犠打。
●最多塁打数 坂本勇人(巨人)319塁打
安打のうち、単打を1、二塁打を2、三塁打を3、本塁打を4として集計したのが「塁打数」だ。坂本が2位の山田哲人(ヤクルト、291)に大差をつけてトップになった。「長打率」(塁打数÷打数で算出され、1打数あたりの塁打数を表す)も規定打席到達者のなかではトップ(.575)だった。
●最高長打率 グラシアル(ソフトバンク).595
シーズン410打席で規定打席には届かなかったものの、不足分33を打数に加えても222塁打÷(373+33)で長打率.5468となり、森(西武)の.5467を上回ることからグラシアルがパ・リーグの最高長打率を獲得した。不足打席分を数えない.595が記録として残る。規定打席に届いていないなかでの最高長打率は2003年のペタジーニ(巨人)、11年の阿部慎之助(巨人)に次いで3人目。