振り返る2019年シーズン。大活躍した選手がいた一方で、不振に喘ぎ、苦しいシーズンを過ごした選手たちがいる。実績のある選手、年俸の高い選手ほど、活躍できなかった場合の風当たりは強い。セ・パ両リーグ別に、期待を裏切った“ワーストナイン”を発表したい。今回はパ・リーグ編だ。
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<投手>
■多和田真三郎(西武)
メジャーに移籍した菊池雄星に代わる新エースとして期待を受けて開幕投手も任されたが、その試合で5回4失点の内容で負け投手となると、以降も調子が上がらずに9試合登板で1勝3敗、防御率5.77のまま5月26日に1軍登録抹消。無期限再調整の中で、ようやく7月20日に再昇格したが、3試合0勝3敗で8月4日に再び抹消。9月には球団から「頻脈性不整脈と診断され当分の間、通院し治療に専念」と発表された。結局、12試合で1勝6敗、防御率5.83。来季は背番号18に恥じない活躍を見せたいが……。
<捕手>
■嶋基宏(楽天)
球団の日本一に貢献し、侍ジャパンにも選出された球界屈指の司令塔だったが、昨季の113試合出場、打率.206、0本塁打、21打点から、今季はさらに出番を減らして57試合出場で打率.209、3本塁打、15打点。腰痛の影響があったが、それ以上に「肩」の衰えが目立ち、開幕から26回連続で盗塁を許すなど盗塁阻止率.070(盗塁企画29回、阻止2回)だった。事実上の戦力外で来季はヤクルトに移籍することが発表されたが、嶋自身の奮起は必須である。
<一塁手>
■メネセス(オリックス)
2018年に3Aで三冠王に近い成績でリーグのMVPに輝き、開幕前にはメキシコ代表の4番として侍ジャパンと対戦。春季キャンプでの評判も上々で「日本での活躍間違いなし!」と期待が高まったが、開幕から低打率に苦しみ、右手人差し指を負傷して5月5日に登録抹消。さらに4月に試合でのドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示したとして1年間の出場停止処分が科された。その結果、わずか29試合出場で打率.206、4本塁打、14打点の成績を残して6月27日付で契約解除となった。