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覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された元タレントの田代まさし容疑者。宮城県警は認否を明らかにしていないという。お笑い芸人のカンニング竹山さんは、かつて更生施設「ダルク」で治療について学んだ経験から、「やめ続けている人をもっと讃える風潮があっていいと思う」と指摘する。
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(薬物関連で)5度目の逮捕に衝撃がなかったわけではないけど、残念という気持ちでもない。「あー、くそー」という悔しさですね。誰かそばにいてくれなかったのかなと。
使用していたなら、本人は逮捕されて薬が抜けるころで、現状をものすごく後悔しているだろうと思いますよね。もちろん、「薬やる?」って聞くと「やりたい」と言うだろうけど。ちょっと前からテレビにも出るようになって、たくさん人に会うようになっただろうし、単純に薬物を買うだけのお金が手に入ったとか、心に少し余裕ができたのもあるかもしれない。環境がちょっと変わったりして、スイッチが入っちゃうんでしょう。
依存症の治療では、薬物とかアルコールとか、やめていたものをまた使ってしまうことをスリップと呼びます。歩いている道を滑るという意味ですが、それを叩いても仕方がない。やっぱり依存症は難しいなと思ったし、だから擁護じゃないんだけど、病気を憎んで田代を憎まず、というか……。
あれだけ迷惑かけて反省して、ダルクでスタッフとして働いて、NHKなどのテレビ出演がかなったのもたくさんの人の支えがあってのことだろうし、もう裏切りたくないと思っているはず。それなのに、またやっちゃうわけです。それほど怖いもの、とんでもないものなんですよね。僕らはやったことがないし、コントロールができない状態がわらかないから「根性がない」「辛抱が足りない」って言われてきたけど、ドラッグは脳のつくりや細胞をぐちゃぐちゃに覚醒させちゃうから、人間としておかしくなってしまう劇薬なんです。
そう考えると、逆にのりピー(酒井法子さん)すごくね?