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“恋愛モンスター”安田大サーカスのクロちゃんが真実の愛を語る連載「クロちゃんの死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「初デート」。当時の記憶がまるでないクロちゃんは、おもむろに当時の彼女に電話をかけはじめた。すると、衝撃の初デートの失敗が明るみに――。
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ボクの初デートは27歳の時だね。相手は、初めて付き合った彼女。出会いは、後輩の女芸人からの紹介だったの。
「クロちゃんさんのこと好きって言っている女の子がいます。可愛いですよ」って後輩が言ってくれて、「じゃあ、セッティングしてよ」って頼んだのがきっかけ。
最初は後輩を含めて3人で会ったんだけど、彼女はセーラームーンのような格好であらわれたの。今でいう2.5次元のような世界観で、この子なら好きになれるって思った。
というのもボクは昔からセーラームーンのマーキュリーとかうる星やつらのラムちゃんとか、アニメの女の子キャラクターが大好きだった。夢中になりすぎて、普通の女の子にまったく興味がなくなってしまった時期もある。
親からは「頼むから生身の人間を好きになってくれ」ってお願いされたこともあったくらい。
彼女の顔はすごいタイプだったし、何よりボクにプロテインをプレゼントしてくれたのが嬉しかった。当時、ボクが身体を鍛えていたのを知っててくれたみたい。その気配りに、キュンとしちゃった。テレビに出ているからって軽い気持ちで寄ってくるような女の子とはどこか違ってたよ。
でもまいったな、初デートの場所が思い出せないしん!
ちょっと待って、電話してもいい?
■当時の彼女から告げられた初デートの失敗
「…もしもし、ハルちゃん? あのさ、ボクらの最初のデートって、どこに行ったか覚えてるかな? そうそう、出会った時はボクにプロテインくれたんだよね。 たしかハルちゃんがポニー見たいって言って競馬場にも行ったこともあったよね? でもそれじゃないよね? どこだったかな? USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)かな? そういえば、ハルちゃん、その時、すごく怒ってたよね。 そっか、それでE.T.に3回も…」
(この間15分、ひたすら昔話に花が咲く)