後半42分、ボールを奪い取った福岡は約50メートルを独走してトライ(撮影/写真部・東川哲也)
後半42分、ボールを奪い取った福岡は約50メートルを独走してトライ(撮影/写真部・東川哲也)
この記事の写真をすべて見る

 ラグビーワールドカップ2019で、日本が史上初の決勝トーナメント進出を果たしたーー。13日に横浜国際総合競技場で行われたプールAの最終戦で、日本(世界ランク8位)はスコットランド(同9位)に28−21(前半21−7)で逆転勝ちし、4戦全勝でプールAの1位通過を決めた。この試合の結果で日本の世界ランクは過去最高を更新して7位となった。日本は20日に東京スタジアムで行われる準々決勝でプールB2位の南アフリカと対戦する。

【画像】「すばらしいホスト国だ」 海外メディアが伝えた日本代表の快進撃

 最初の得点はスコットランドだった。前半6分、日本ゴール前の連続攻撃からフィン・ラッセルが日本ディフェンスのギャップを突いてトライ。グレイグ・レイドローがコンバージョンを決めて0−7と先行した。

 日本は前半17分、左サイドの狭いスペースに4選手を投入し、デコイ(おとり)プレーと飛ばしパスを絡めてディフェンスを崩してウイング福岡堅樹(パナソニックワイルドナイツ)がタッチライン際を突破。タックルを受けると倒れながら内側にサポートしたウイング松島幸太朗(サントリーサンゴリアス)にオフロードパスをつないで、松島がトライ。スタンドオフ田村優(キヤノンイーグルス)がコンバージョンを決めて、7−7と追いついた。

 日本はトライをたたみかけて、前半25分に勝ち越す。スコットランド22メートルライン付近からフッカーの堀江翔太(パナソニックワイルドナイツ)、フランカーのピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ)、フルバックのウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラレッドスパークス)と縦につなぎ、サポートしていたプロップの稲垣啓太(パナソニックワイルドナイツ)がオフロードを受けてトライ(田村のコンバージョン成功)した。

 前半39分、日本は再び左の狭いサイドを攻めて、ラフェエレ・ティモシー(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)が裏にグラバーキック。これを巧みに捕った福岡がそのままインゴールに走り込んだ。田村のコンバージョンが決まって、日本は21−7とリードして折り返した。

次のページ
「守備も攻撃の1つ」