後半最初の得点は日本。2分にスコットランド陣内のディフェンスでダブルタックルに入った福岡が相手からボールをもぎ取り、そのまま独走トライ(田村のコンバージョン成功)を決めた。

 だが、28−7と日本が3トライ差をつけたところから、スコットランドの反撃が始まった。9分に日本ゴールライン目前のラックから押し込んでトライ(コンバージョン成功)。5分後には日本の右サイドをフォワードが崩してトライを奪い、コンバージョンも決まって、日本28−21スコットランドと追い上げた。

 スコットランドはその後も日本陣内で攻め続け、ゴールを狙える位置のペナルティーもタッチに蹴り出してラインアウトからトライを狙う。オープン攻撃でトライを挙げたかに見えた場面もあったが、直前のスローフォワードで幻と消えた。

 日本は終盤、ゴールラインを背負ったディフェンスが続いたが、残り2分を切ったところで、ブレークダウンで相手ボールを奪取。観客の大歓声を受けながらフォワードがボールをキープし続け、試合終了の銅鑼とともに蹴り出して、新たな歴史をきざんだ。

 ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチは試合後の記者会見で「試合の前に、台風で甚大な被害があったと聞いた。チームとして話した。今日の試合はタフな時間帯にそのことを思った。多くの方のおかげで今日の試合が開催された」と切り出し、「スコットランドは最初から真っ向勝負でフィジカルに向かってきて、拮抗する場面が非常にあった。私たちの最後まで諦めないところ、正念場でやりきることができた。ホームのW杯を感じながら戦うことができた。アタックという言葉はしばしばボール持っているときのことと考えると思うが、守備もやはり攻撃の一つだと思っている。トライがどこから生まれたか、ディフェンスラインから生まれたこともあった。できるだけキープし、試合のスピードをコントロールし、テリトリーを取ること、裏をかくこと、プレッシャーを与える、トラブルを与えること。もちろんトライされたので、彼らも我々に問題を与えた」と話した。

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相手主将は脱帽