しかし、本物件の場合、これまでのバス便マンションと同列には語れません。言うまでもなく、新橋駅まで2キロ余、虎ノ門駅まで3キロ余の近さにあるわけですから、BRT(バス高速輸送システム)利用、自転車利用、自家用車利用、タクシー利用と移動手段は多岐に渡ります。
販売初期の現時点では、交通便の悪さを補って余りある物件価値を認めている人が多いと伝わって来ます。しかし、これは過去のバス便マンションにも同様の傾向がありました。新築マンションの場合は大々的な広告宣伝と販売手法が販売成果を大きく左右するのです。人気は上々で販売が進んでも、その状況がリセールのときに当てはまるわけではないのです。個人の売主には中古物件の紹介サイトに並べて反応を待つ、もしくは検索されるのを待つという受動的な販売方法に依存するしかありません。
10年先、15年先に「常に検索回数の多い物件になるか」言い換えると、「価値あるマンションとしての地位を獲得するか」は、BRTが便利な交通機関として広く認知されることが前提になるのではないかと思ったりします。
BRT以外にもリセール価値を左右する要素がいくつか考えられます。当職は、このマンション購入は一種の賭けと考えています。ただし、当たる確率が高い賭けかもしれないとも思います。