115系登場後は標準の湘南色だったが、国鉄時代末期になって白色をベースとし、窓まわりが紺色で腰板に赤帯が入った塗色(一次新潟色)が登場。その後、黄緑色と濃い緑色帯が入ったもの(二次新潟色)へと塗り替えられた。そして車体内外をリニューアルしたものは明るい水色や青色を主体とした塗色(三次新潟色)が採用された。また、弥彦線用のワンマン車には窓まわりが明るい黄色の独自色(弥彦色)が採用されている。

 JR東日本新潟支社では2018(平成30)年2月に「『私と通勤・通学電車』~みんなで選ぼう115系車両デザイン~」を実施。その際に2位となったのが「弥彦色」、1位となったのが「二次新潟色」で、N35編成を二次新潟色に塗り替え、2018(平成30)年9月15日の越後線158Mから運行を開始している。

 7月29日には、クリーム10号に朱色4号と黄1号のラインが入った「旧弥彦色」を2019年9月に復活させると、JR東日本新潟支社からリリースされた。2編成ある二次新潟色のうち、N33編成が塗り替えられる模様だ。

 現在7編成ある115系には各時代の6種類の塗色が存在していて、以下のようになっている。(※塗色名は“「私と通勤・通学電車」~みんなで選ぼう115系車両デザイン~”で記載の名称)

○N33=二次新潟色(未更新)→旧弥彦色に変更予定?
○N34=三次新潟色(リニューアル色)
○N35=二次新潟色
○N36=弥彦色(弥彦線ワンマン色)
○N37=一次新潟色
○N38=湘南色
○N40=懐かしの新潟色(未更新)

 なお、余談になるが、国鉄時代末期、新たな新潟色を検討するため、廃車の165系で塗色試験を行ったことがあり、湘南色の緑2号の部分を赤2号に塗り替えたものが新津工場に存在したことがあった。オレンジ色と赤色の組み合わせは、「懐かしの新潟色」よりも強烈な印象の塗色だったことは言うまでもない。(文/高橋政士)