会見で頭を下げる岡本社長(撮影/西岡千史)
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会見で配られた「時系列まとめ文」【詳しい内容はこちら】
会見で配られた「時系列まとめ文」
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 吉本興業の岡本昭彦社長が、22日午後2時半から闇営業騒動をめぐる一連の吉本興業の問題について、都内で会見した。

【写真】宮迫・亮の主張とのズレは?会見で配られた「時系列まとめ文」がこちら

(1)に引き続き、会見の一問一答を掲載する。

*  *  *

岡本:質疑をお受けする前に、まずお伝えしたい2点についてお話させていただきたいと思います。その2つとはコンプライアンスの徹底。そして芸人、タレントファーストで物事を考えるということです。

 この2つが徹底されてこそ吉本興業は世界の皆様から愛され、信頼される会社であり続け、笑顔の絶えない社会に貢献できると考えております。

 にもかかわらず、今回、所属タレントにおきまして反社会的勢力から結果的に金銭を受け取ってしまう事態が発生しました。つまり反社会的勢力の排除が、結果的に徹底できていませんでした。

 また芸人、タレントファーストで物事を考えるということにつきましては、吉本興業のお笑いを愛する芸人の人達が会社に対して不信感をつのらせ、結果、先日のような会見を行わせてしまう結果になってしましました。これらはすべて私の責任であります。

 まずはコンプライアンスの徹底という点についてお話させていただければと思います。これらコンプライアンスの徹底については、これまでの年2回のコンプライアンス研修、24時間のコンプライアンスのホットライン、コンプライアンスをまとめた小冊子などを整備してまいりましたが、今回の事態を受け、より反社会的勢力の排除などを含めた、社員を含めた協働確認書取り交わせていただく準備を進めてまいります。

 またコンプライアンス、ホットラインにつきましては全員に電話番号0120を設定していますので、いつでも困ったときにすぐにそのホットラインに連絡をもらえるような体制を構築していければと思います。

 例えば居酒屋などで食事をしている際にでも、反社会的勢力かもしれないという人からビールをすすめられたり、写真を撮ったりとか、断りきれないことがあった場合、速やかに連絡できる場所として、写真やタレントやみなさまに徹底していければと思っております。

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