続きまして、芸人、タレントファーストにつきましては今回、事実関係が十分明らかになっておらず、関係した芸人たちの意志がきちんと定まらない状態で記者会見を行うことは、帰って芸人たちを傷つけてしまうと考えた私と、一日も早く説明と謝罪をしたいという芸人さんとの間で正しい意思疎通ができず、結果として本人たちにつらい思いをさせてしまいました。申し訳ございませんでした。
タレント、社員を含めて吉本興業は全員が家族、ファミリーであると考えております。タレントが最高のパフォーマンスをできるように、我々がその環境をつくっていかなければならないという事に関しましては、一度もぶれたことはないと思っております。しかし、その思いが、本人たちに伝わっていなかったということは、私の一番の反省点である、不徳の致すところです。本人たちとのコミュニケーション不足を痛感しております。
多くの芸人、タレントが所属する現在、大切な芸人さんとのコミュニケーションが疎かになってしまっているではないか、日々の業務に追われ、彼らの思いに真摯に耳を傾けることを怠っていたのではないかと非常に反省しております。もう一度、イチから見直して考えていく所存であります。
吉本興業が、笑いをお客様に届けて笑顔のたえない社会にするためには、まず笑いを届ける才能あふれる所属の芸人さんたちが自分らしく活躍でき、生きていくことができる環境にあることがなによりも大事なことであるにもかかわらず、その根本となる信頼関係が揺らいでいる現場につきまして、大変責任を感じております。その意味で、今回の宮迫君と亮君は笑いをお客様に届ける芸人であり、彼らが自分らしく生きていける才能を発揮できる環境になかったことをほんとうの意味で芸人、タレントファーストが実現できていなかったことを彼らに対して心からお詫びを申し上げたいと思います。
さきほども申し上げましたが、もし彼らの気持ちが受け入れてもらえるならば……(ハンカチで涙を拭う)、すいません……、同じテーブルで向かい合って、彼らの思いに耳を傾け、最善の解決策をイチから考えてまいりたいと思います。