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「昔、好きだった特撮ヒーローは?」

 そう聞くと、だいたいの世代がわかったのはもう過去の話だ。ネット時代の子どもたちは、あらゆる世代の作品に触れることができ、親世代が見ていた作品だけでなく祖父母世代のモノクロ作品まで、50年以上もさかのぼり自分の好きなコンテンツを選んでいく。リアルタイムで見るものが最新作で、「放送終了=過去作品」という感覚ももうないだろう。

 ある母親は、ツイッターでこう投稿した。

<夫「大きくなったら何になりたい?」

4歳息子「…んーと、エグゼイド! ビルド! ゴーストムゲン魂! …クウガ、アギト、龍騎、キバ、電王! …やっぱりディケイドかな?!」>

 これらは2000年以降に放送された平成仮面ライダーシリーズの一部。現在放送中の『仮面ライダージオウ』がかつてのライダーたちの力を使って戦うため、子どもにとって過去作品への入り口にもなっているのだろう。ツイッターで検索してみると……

<(4歳の息子が)ジオウのおかげでキバ以外の平成ライダーを把握、Huluで毎日何かしらの仮面ライダーを視聴中>

<息子が今頃『仮面ライダー鎧武』にハマってしまった>

<スカパーで仮面ライダーエグゼイドを見ている>

<【速報】息子、ウルトラマンギンガにハマり始める>

 ウルトラマンやスーパー戦隊シリーズを含め、出てくる出てくる! 衛星放送やケーブルテレビの専門チャンネルだけでなく、ユーチューブや動画配信サービスによって、懐かしのヒーローにハマる子が続出中なのだ。

 2011年に国内でのサービスを開始し、約5万本以上のコンテンツを配信する「Hulu」の運営会社HJホールディングス取締役の高谷和男さんはこう話す。

「弊社サービスの会員の中でも、特に増加率が高いのは20代~30代。特に30代で子育て中の方が、子どもと一緒に視聴するというスタイルは多くなっています。未就学児の好きなコンテンツは年代によっても大きく変わっていきますが、人気が高いのは、『アンパンマン』や『いないいないばあ』、『しまじろう』シリーズなど。年齢が上がると、特撮ヒーローやジャンプ系の作品、プリキュアやポケモンなど親子で楽しめる作品に広がっていきます。キッズ向けコンテンツは弊社が重視し、強化しているジャンルでもあります」

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