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“働く”をテーマとした本格的なビジネスヒューマンドラマとして、2018年4月からスタートしたテレビ東京の“月10”「ドラマ Biz」。江口洋介(51)の『ヘッドハンター』からスタートし、仲村トオル(53)の『ラストチャンス 再生請負人』、唐沢寿明(55)の『ハラスメントゲーム』、真木よう子(36)の『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~』と大物俳優が主演を務めてきた。
4月15日からスタートする第5弾『スパイラル~町工場の奇跡~』で主演を務めるのは、同局の連続ドラマ初主演となる玉木宏(39)だ。原作は真山仁のベストセラー「ハゲタカ」シリーズのスピンオフ作品「ハゲタカ4.5/スパイラル」。銀行員から転身した企業再生家・芝野健夫(玉木)が倒産の危機に陥った下町の町工場を立て直していく姿を描く。
バラエティーでは苦戦を強いられ視聴率の伸び悩みにあえいでいるテレビ東京だが、この「ドラマ Biz」と深夜ドラマ「ドラマ24」には、芸能事務所からは出演の売り込みが殺到しているという。
「『ドラマ Biz』は、硬派なビジネスドラマということもあり、クライアントの受けがよく、イメージアップにもつながります。また『ドラマ24』は『モテキ』『孤独のグルメ』や『勇者ヨシヒコ』シリーズなど斬新な内容の作品が多く話題性もあります。今期の西島秀俊と内野聖陽がダブル主演する『きのう何食べた?』も好調なすべり出しで、SNSでも盛り上がりを見せています」
そう話すのはテレビ誌ライターだ。また、「次クールは反町隆史主演の方向で進んでいるようです」と明かすのはスポーツ紙記者。
「テレ東のドラマは視聴率の数字にとらわれず、俳優が自分の意見を提案しやすく、一緒に作り上げている感があると役者の間でも評判です。キャストはもちろんスタッフも楽しみながら、本来のものづくりをしている。事務所としても硬派な社会ドラマは大手企業のCM出演の布石にもなりますから、むしろ事務所の方から売り込むことも多いそうです」(同)
深夜ドラマも含めてDVDやネット配信でも人気で、「かなりの収益を記録している」(制作会社スタッフ)という。
「ドラマの役柄のイメージはCM起用に直結しますから、ビジネスドラマへの起用は事務所としても歓迎です」(芸能リポーターの川内天子さん)
どちらのドラマ枠も、すでに“テレ東のドラマ”として認知度も高くなり、今後ますます期待が膨らむ。(上本貴子)