■鍵を持たずにゴミ捨てに行き、家に入れなくなった

 怒れない人が増えた昨今。そんな中、他人の子供を叱ることはかなり勇気が必要な行為だと思うが、これにスポーツ紙の芸能担当記者は「やっぱり度胸がある」と話す。

「セキュリティーがしっかりした家で一人暮らしを始めるも、夜、携帯も鍵も持たずゴミ捨てに出てしまい家に入れなくなったエピソードが面白かったですね。パジャマ姿にもかかわらずその場で誰かが来るのを待ち、サラリーマンから携帯を借りて解決したとバラエティー番組で話していたこともあります。橋本の場合、映画『銀魂』(2017年公開)やドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で見せたコミカルな演技が評価され、さらなる飛躍を遂げました。『千年に一度の美少女』というイメージがある中、そんな新境地を開けたのも、型にはまらず果敢に挑戦しようとする強い気持ちがあったからだと思いますよ」

 一方、エンタメウォッチャーの中村裕一氏は、女優としての彼女の現状についてこう分析する。

「彼女が全面的に信頼する福田雄一監督の『銀魂』や『今日から俺は!!』では、アホ面で鼻をほじくる、白目をむくなど、とても若手女優とは思えない芝居にド胆を抜かれた人も多かったのでは。イメージを考えると、そこまでする必要はないですが、やるからには中途半端にしたくない、という彼女の負けん気の強さがうかがえました。ただ、主演作の『セーラー服と機関銃-卒業-』(2016年公開)や『ハルチカ』(2017年公開)は惜しくも興収が振るわず、今はどんなことにもチャレンジして演技力を蓄えている状態とも言えます。2月18日からは連ドラ初主演作となる『1ページの恋』が配信され、4月には映画『キングダム』の公開も控えており、巻き返しに大いに期待したいですね」

 20歳を迎えた橋本。同世代には広瀬すずや平祐奈、福原遥など次世代を担う若手女優がめじろ押し。そんな中、まだまだ秘められた才能をどのように開花させていくのか注目したいところだ。(ライター・丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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