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42歳で電撃結婚、翌年には高齢出産。激動2年を経た女優・水野美紀さんが、“母性”ホルモンに振り回され、育児に奮闘する日々を開けっぴろげにつづった連載「余力ゼロで生きてます」。今回はインフルエンザの恐怖について。
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今年の節分は、ぽかぽか陽気で暖かかった。
春の訪れを予感させる陽気。近づいているのですか、春?
しまっていいですか、ベンチコート?
もう、インフルエンザの恐怖に怯えなくてもいいのですか?
あの、目に見えない飛沫感染するウイルスに、人生で一番警戒した冬だった。
一人暮らしの時ならば、かかってしまっても家で寝て治せばいいのだが、家族がいるとそうはいかない。
まあ、仕事を抱えている以上、「今かかるわけにはいかない!」というタイミングは常に誰にでもあるのだけれど。
私の仕事の中では、かかっちゃいけないタイミングNo.1は、舞台の本番期間中になるだろうか。
公演中止が一番こわい。
チケットの払戻しなどの対応に追われ、スタッフや共演者、その日チケットを購入してくれたお客様に実害が及ぶ。