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レーダー照射問題や徴用工問題など日韓関係が紛糾する中、統一地方選と参院議員選が重なる12年に一度の選挙イヤーが始まった。夏の参院選が終われば、東京オリンピックまであと1年となる。お笑い芸人のカンニング竹山さんが「知識とか思想が無い人こそ、いま安全保障を考えませんか」と勧める理由とは?
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安全保障ってみなさんどう思ってますか? 今年の正月休みに、いわゆる「右の人」と「左の人」が書いた本をどっちも読んだんですが、どっちの意見もつじつまが合ってる部分とか、間違っていないなと思うところがあるんですよね。
例えば、一方は憲法改正して自衛隊を明記して、ちゃんと対応しなきゃいけないという意見。人と人が心を通じてわかり合えるのが理想だけど、外交って騙し合いだったりするし、人類の歴史を振り返れば、力が弱いところが攻められてきている。日本は何も武器を持たない、何もしないとなったとき、ガンジーのような「非暴力、不服従」でどこまで国民を守れるのか。綺麗事じゃなくて、ある程度は軍事力を持たなきゃダメだよっていうのがそっちの立場の人の考え方ですよね。
自衛隊の中も変わってきているようですが、制服組がもっと権力を持てば多様な考え方とか戦略が出てくるとメリットを訴える人もいます。でもそれには戦前の日本のように軍が暴走するという可能性もありますよね。いずれにせよ、自衛隊が組織としてきちんとしていたほうが抑止力になるであろうという考えです。
もう一方の考え方は、やっぱり戦いはダメだという人たちですね。日本は第二次世界大戦で大きな犠牲を払った経験もあり、憲法改正せずに自衛隊もこのままで、いわゆる“武力”を持たずにいようという考えです。軍隊は抑止力ではなく、外国を刺激をすると言う人もいます。戦いの無い人類というのが理想形なわけです。
でも、一般的な感覚で言うと、まずそんなことに興味無くないですか?って話なんですよ。