このように国が違えば特別な休みというのも変わってくるものなのだ。

 ほかにも中華圏や東南アジアでは旧暦(西暦が採用される以前の暦)の正月が重視される。中華圏だけでなく韓国、ベトナムあたりの人も、この時期は新年として盛り上がる。また、西暦の正月よりも長期の休みになることもあるのも特徴である。タイでもソンクラン(水掛け祭り)は、旧暦の正月にあたり、新年として盛り上がっている。

 日本人からすれば正月が世界で一番盛り上がるイメージかもしれないが、実際にはそんなことはないのだ。おまけになるが、旧正月などの時期は、西暦の正月から少し過ぎた時期なので、日本人には印象が薄く、世界中に中国人旅行者があふれてしまうということを忘れがちなので注意が必要である。

 ちなみに2019年は春節が2月5日、大晦日にあたる4日から連休が始まる。(文/ジャーナリスト・丸山ゴンザレス、イラスト/majocco)

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