「HKT48」のメンバーの中には全国区の知名度を誇り、グループの顔とも言える存在だった指原の卒業に不安を感じている者も少なからずいるだろう。
だが、ピンチが同時にチャンスであることは、前田敦子や大島優子ら人気初期メンバーが次々と引退し、一部からは「AKB48グループももう終わりだ」といった声が出る中で頭角を現わし、グループを牽引してきた指原のこれまでの軌跡が如実に現わしている。
指原の卒業は「HKT48」のみならず、AKB48グループ全体にとっても大きな影響を及ぼすことは必定だが、それが故に逆風の中でのニューヒロインの誕生に期待してしまう。
さて、国内では今回の指原の卒業発表をはじめ、同じく人気メンバーだった「NMB48」の山本彩の卒業、「第10回AKB48世界選抜総選挙」で1位に輝いた「SKE48」の松井珠理奈の休養(すでに復帰)といったニュースが話題となった2018年だが、他方海外に目を向けると明るいニュースも多かった。
その最たる例がタイ・バンコクを拠点とする「BNK48」が2ndシングルとしてリリースした『恋するフォーチュンクッキー』のカバー曲『Koisuru Fortune Cookie』の大流行だろう。
『恋するフォーチュンクッキー』といえば、「第5回AKB48選抜総選挙」で1位となった指原がセンターを務め、上位16位までの選抜メンバーが歌唱を担当し、13年8月にリリースされると、さまざまな自治体や企業、団体が同曲をミュージックビデオの映像をマネして踊る動画がYouTubeに次々とアップされるなど社会現象を起こした。
そんな同曲は「BNK48」の2ndシングルの表題曲として一昨年12月にタイ国内でリリースされると、同曲のYouTubeでの再生回数が1億3000万回を超えるなど大ヒット。
今年5月には、タイのウボンラット王女が若者向けの音楽ライブで同曲を披露して大きな話題となった。