「橋本被告は、辞職の際も他の市議に謝罪文を渡しただけで逃亡しましたわ。いくらきちんと説明、謝罪と言っても『やめるので』というばかり。橋本被告は、歯科医であり社会的に責任ある立場。法廷では泣いて謝っていたが、遅すぎます」

 一方、自身のブログで10月3日、<現在、私今井絵理子は元神戸市会議員の橋本健さんとお付き合いさせていただいております。昨年末に橋本さんの離婚が成立をしたとのご報告や、事件についての説明と謝罪など、年明けから連絡を取りあっておりました。交際については様々なご批判等あるかと思いますが、それらは全て覚悟しております>と交際宣言した今井氏。

<犯してしまった罪は心から償い、もう二度とこのようなことを起こさないように、再起に向けて歩みを進めてほしいと思います>とつづっていた。

 自民党幹部は今井氏についてあきれつつ、こう怒る。

「橋本被告は、政務活動費の不正についても説明も謝罪もできず、同じ自民党の神戸市議たちを苦しめている。政務活動費の不正は刑事的犯罪。市議、歯科医という立場で社会的な責任も果たせない男と不倫かと疑われるような交際を堂々と言ってのける今井さんってどんな神経なのか。とんでもない人を自民党は議員にしてしまったもんだな…」

 2人の前途は多難なようだ。(今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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