*** 以下は記者との質疑応答
――本当に、ご無事で、よくぞお戻りくださりました。おめでとうございます。
(涙をこらえながら)ありがとうございます。
――今夏、深結さんは会見を開きました。それに至るまで、メディアでは安田さんのことはほとんど報じられませんでした。世界では安田さんの安否を気遣っていたにも関わらず、日本ではぱったりと報道されていませんでした。この間、相当ご不安だったのではないでしょうか。
安田とはそこまでの会話はできていませんが、とにかく、安田純平を忘れないでほしいという気持ちはかなりありました。なので、そういうことが報道されなくなった時は確かに色々と葛藤しました。ですが、とにかく安田が無事に帰ってくることだけを願っていました。
――突然の速報で解放を知りました。深結さんのところには事前に情報などはあったのでしょうか。
まったく。雷が落ちるかのように、突然でした。あっという間で、本当に突然でした。
――トルコ、カタールという国が間に入ったという話やカタールが身代金を払ったという報道もあります。こうした経緯を知ることはありましたか。
まったく。とにかく内容については知らされていませんでした。
――対面されて感じた変化は
やはり、本当に痩せていました。見た瞬間、かなり痩せていました。
――安田さんとお話になって、最初に交わした言葉は。
廊下で安田を見た瞬間、抱き着いたんですけど、お帰りなさいって。本人は照れていました。
――笑顔でしたか。
(うなずく)
――安田さんご本人から拘束されていた時の生活ぶりや状況などはお聞きになりましたか。
とにかく日本人であるということを言ってはいけないと。名前も言ってはいけないと。
――韓国人だと名乗っている映像もありました。
日本人であることが分かると、そこに日本人がいるとなってしまい、拘束している人たちの居場所が分かってしまうので、と。