■デビュー後すぐに大河ドラマに出演

 まさに、堅実な努力家タイプといったところか。加えて、「礼儀正しく、しっかりしている」(前出のスポーツ紙記者)と言うのだから、まさに好青年を絵に描いたようだ。

「父親が元プロ野球選手の工藤公康ですからね。普段は優しいそうですが、礼儀に関しては子供の頃から徹底的に教えられたとバラエティー番組で明かしていました。そのため、店で焼き鳥が1本運ばれてきても『ありがとうございます』と丁寧にお礼を言ってしまうそうです。そんな礼儀正しい工藤。考え方が前向きかつ、派手さもなく自然体なので精神的に健全。それが爽やかなイメージとなって、視聴者の目に映っているのでしょう」(同)

 真面目で努力家、そして礼儀正しいと欠点のない工藤だが、芸能リポーターの川内天子氏は「ブレイクを前々から予測していた」と語る。

「工藤がデビューして間もない頃、テレビ番組の『来年ブレイクする俳優』みたいな企画で彼の名を挙げたことがある。とにかく昔から目力があったからです。すぐに大河ドラマにも出演し、以降さまざまなドラマや映画に出続けている。仕事が途切れていないところがすごいと思います。『ルーズヴェルト・ゲーム』では、名だたる大御所に囲まれながら役をこなしたのですが、まったく萎縮していない様子で、父譲りの度胸もあるんだなと感心しました。加えてこの作品に関するインタビューで『(先輩俳優たちから)アドバイスをたくさんもらうけれど、人によって言っていることが違う。選びながら自分のものにしていきたい』という趣旨のことを語っていた。デビュー前に劇団などで演技を学んだわけでもなく、はっきり言ってまだ成長の途中です。いまはいろんな俳優から良いところを学んで、自分の演技にしていく過程ということでしょう」

 俳優業と同時に「朝の顔」としての活躍も期待される工藤。演技力を身に付けつつ、老若男女からの支持を得て、ますます好感度がアップしそうだ。(ライター・丸山ひろし)

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