「ポケモンGO」を達人級までやりこんで、経験を生かして市政運営への活用を提案した市議が神奈川県鎌倉市にいる。「鎌倉のポケモンマスター」こと岡田和則議員（66）だ。
10月中旬、同市の大船駅前の喫茶店に現れた岡田議員はごく普通の初老の男性で、ポケモンとはとても結びつかない。しかし、自慢げに見せてくれたスマホの画面にはポケモンGOの「レベル33」の表示。国内で取れるモンスターすべてをゲットしたというから、相当なやりこみ具合だ。
「昔インベーダーゲームはしたことがあるけど、ファミコンやプレステとも無縁で、ポケモンのゲームもやったことがなかった」
世界的なポケモンGOブームがきっかけで興味を持ち始め、試しにとやってみたら、とりこになった。
「まず映像がきれいでしょ。それにゲーム自体も凝っていて、世界中ではやるだけのことはある。これはすごいなと思った」
スマホを片手に家の近所のあらゆるポケストップ（アイテムが手に入る場所）やモンスターを探し回った。休みの日には、地元では手に入らないモンスターを求めて千葉や東京まで足を運んだ。インターネット上の情報サイトも活用した。毎日10キロ以上歩いたおかげで、約8キロも痩せてメタボ体形から脱した。自身の体験をもとに、9月13日の市議会で「ポケモンGOとまちづくり」と題して提案した。活用法は主に、観光利用、災害避難所の啓発利用、「ふるさと納税」との連携だ。
竹増貞信
ゲッターズ飯田
延江浩
